小宮先生
おかげ様で娘が第2回全日本ピアノコンクール全国大会で1位をいただくことが出来ました。
本当にありがとうございました!
全国大会で弾いたロミオとジュリエットは前に一度仕上げていたものの、長く弾いていなかったので、コンクールに向けて改めて見直さなければいけないという時に、幸運にも小宮先生に見ていただく事ができました。
見直し始めた当初は、私が「まるで運動会みたい。とてもバレエ組曲とは思えない」と思わず言ってしまうような、技術だけで駆け抜けるような演奏だったのですが、小宮先生のメソッドで、まず曲の構造の理解ができ、それぞれのフレーズが持つ性格を弾き分けることが出来るようになりました。そして、キーになる和声をよく聴きながら弾くことや、作曲家プロコフィエフがこだわったであろうエスプリを表現出来るようになり、さらに進化する事ができました。演奏する上でこういったことを理解できることが、何より大事であることを改めて知る事が出来ました。
小宮先生のご指導によって、曲の魅力を上げていただいたおかげです❤️❤️
本当にありがとうございました😊✨
小宮さんは、都立芸術高校を卒業後、桐朋音楽大学を経て、ベルリン芸大に進まれ、ドイツ人のクラウス・ヘルヴィッヒ教授、ロシア人のエレナ・ラピツカヤ教授というすばらしい師と出会い、双方から、それぞれ特徴のある音楽的素養を授けられたそうです。
そして、そのまま日本に帰ることなく、彼の地で演奏活動、教育活動を続け、沢山の方々に影響を与えてきました。ドイツ人のお弟子さんはもちろんのこと、日本からベルリン芸大を受験する留学生や、コンクール挑戦者の指導を中心に実績を積んでおられます。
私事になりますが、私は一度断念していたピアノを50代になってからまた始めました。以前の恩師から発表会に誘って頂いたり、仲間とささやかな発表の場を設けたりして、楽しみ半分、少し背伸びした挑戦半分、といったペースで続けているうち、大切な本番がある時は、いつも小宮さんのアドヴァイスを仰ぐようになりました。
なぜなら、小宮さんのレッスンには、本当に悩んでいる時に決定的な支えを与えてくれる、大きなパワーがあるからです。
しかし、そのパワーは、決して、何かの魔法のようなものではありません。多分、それは、音楽の本質の理解に深く根ざした力なのです。彼女の解説は、一瞬でその曲に対する認識を変えてしまいます。例えば、それまで、ぼんやりと「悲しそうな表情」に見えていたものが、急に「焦燥感と憧れに満ちた魂」に見えてくる、といったように。突然、フレーズの意味が深まり、陰影を持ち、立体的になるのです。
そして、もっと素晴らしいのは、演奏をそういう「別物」にしていくために、「どこに意識を向ければいいか」ということを、具体的に、ピンポイントで教えてくれることです。
例えば、どうしても力が入ってしまって、歌おうとしても歌えないときには、彼女はこう言います。
「この音をよく聴きとどけて。よく味わってから次に行くようにするの。そうすると自然に力が抜けてくるわよ。」
また、音楽が停滞してしまう時、大きなフレーズをどう乗り切っていいかわからないときに彼女はこう言います。
「音には方向性があるの。どこに向かって進んでいるかを意識してみて!」
こういうアドヴァイスは、細部に関するピンポイントの指摘なのですが、その曲のキャラクターそのものに直結しているため、オセロの石が一気に反転するように、演奏がガラッと変わってしまうことにつながります。
さらに、指のテクニック的な問題に関しては、かなり「即効性」のあるリズム練習の方法を教えてくれるだけでなく、その練習そのものを見守ってくれる、という驚くべき親切心を持っています。ですから、弾き手自身では気づかないリズムの癖なども、その場で指摘してもらえます。なんという忍耐強さ!多分、彼女は困っている人を放っておくことができないのだと、私は解釈しています。
ですから彼女のレッスンは一時間では終わりません。たっぷり、ゆっくり時間をとって、曲の構造の理解、意識を向けるポイント、無理のない身体の使い方、指の感覚の高め方までをセットにして教えてくれます。
上記のレッスンは、すべてオンラインで行われました。FaceTimeは音質までよく伝わるようです。指摘する箇所は、画面に楽譜を映し、時には筆記もしながら進められます。
ipadの小さな画面越しであることを、私は殆ど意識せずにすみました。まるで対面で教えて頂いているかのようにリアルな時間でした。
小宮さんの温かい親切にあふれた顔と、楽譜が、交互に画面に現れて、なんとも楽しい安心感あふれるレッスンでしたよ!
長々と小宮レッスンの魅力を述べてしまいました。もし、今まで述べてきたことを一言で表す、本の帯のような一句をつけるとしたら、こんな感じかもしれません。
「あなたのピアノをドイツ語の発音にしてみませんか?
彼女のレッスンは、隅々にまでドイツ・ベルリンの香が溢れています。」
娘の練習量で見て頂くのは、大変おこがましいと思いましたが
90分のレッスンを最初は心配していましたが、集中レッスンでは
"音楽性とは"という事を思っていらっしゃることがありましたら
さきほど帰ってまいりました。最優秀賞で本選を通過いたしました。
表現の多彩さや構成力を評価されたようで,小宮先生にご指導いただいたおかげと存じます。
息子ともども,心よりお礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。
今日,実際に演奏してみて,弱音できれいな音が出せるようになったと,本人にも実感があったようです。私も客席で聞いていて,曲中での音色の変化を随所で感じました。
また,縮こまることもなく,のびのびと演奏できていたように思います。
小宮先生にレッスンしていただいたときのように,息子もおおらかな気持ちで演奏できたのではと思います。
息子の成長を感じることができ,私もうれしかったです。
一ヶ月後の決勝でも同じ曲を演奏すると思います。
北野
「小宮尚子」と検索すると、愛知県で教室主宰されている同姓同名のピアニストに当たりますが、もう一方ベルリン在住の音楽家・指導者の小宮先生です。
受けてこられた教養・経験を活かし、また長くヨーロッパで生活されていますので、複数のメソッドをもたれ、音楽的な解釈が充実しておられます。また、指導方法もテクニック重視や解釈に偏ることなく、自然と身につくような無理のない方法で練習方法をアプローチできるものでした。
レッスンは和気あいあいと(先生のお人柄で威圧感などは全くなし)。
こういうアプローチがあるのか、と感動したり、また自然な音楽の流れがわかって、弾きやすくなり、響きの美しさを再発見したり、楽しくて有意義なレッスンでした。
受けたのは、
バッハ 平均律1巻3番嬰ハ長調
ショパン プレリュードOp.28より7番〜13番
古典はやはり必要で、バッハは弾きにくいフーガがとても弾きやすくなりました。
ショパンも、響きや自分の足りないところとか、たいへんよく分かりました。
最後に、娘のヴァイオリン(ヘンデルのソナタニ長調1楽章)をみていただきました。
無料体験レッスンでしたが、
レッスンを受けるにあたって、乗り気でなかったのですが、終わる頃には、自分の出した音で音楽がどんどん良くなっていくのに、瞳をうるませていたようです。
今後は日本にも度々来られて、レッスンされたいとのことですので、また毎年初秋に帰省されているので、予定があえば、ある程度帰国の日程も考えてくれるかも、なので
ぜひ、アマチュアの仲間にお伝えできて、公開レッスンやお一人でもレッスンを受けられて、小宮先生の魅力をお伝えできたら、と思います。
また、他の楽器の指導や、室内楽の指導にも長けておられるので、ご興味ある方はぜひご検討ください。
小宮先生は、それまでは
ご子息のまさに子育ての最中、共益法人ベルリン中央学園補習授業校の理事長をつとめることになり、それが非常にたいへんな重責だったようで、本来の音楽家としての仕事より優先させてしまい…10年間ボランティアだったそうですが、学校の存続の危機には人肌ぬいで、また学園の顔として邦人の間では知らない人はないくらい存在となったようです。
子育てが終わって、学校事業からも一息でき、ご自身の健康や余生を考えられたとき、これまで受けてきた恩恵をフィードバックして指導にあたる責任感に目覚められたようです。
先生のレッスンの特徴は、
・4人もの世界的一流とされるピアニストの指導を受けたことで、いろんなメソッドで各時代や作曲家による特徴を指導できる。
・人との接し方がお上手で、飽きさせない教え方ができる
・一瞬にして、なにが足りないか見抜いて、解決させる手段を提案できる
ずっと日本で指導されていたのではないので、あまりご存知ない方が多く、今後は、口コミで広げていただけたら、と思います。
『ピアノを習う』ことはこどもの頃から経験していますが、教わる先生による影響がとても大きいと常々感じています。
曲と向き合う際に、自分でイメージを作りテクニック的にも何とかこなし、だいたい弾けた(と思った)後にどうやってステップアップするかということはきっと多くの生徒さんが感じている壁だと思います。
小宮先生のレッスンでは、曲を的確に捉えて弾いているかということを根本から見直すことになり、どんどん自分の演奏が変化していくことを実感できます。そして最終的には自分のイメージしていたものに一番近づいているということに気づき、本当に驚きます。
シンプルな曲でも、難解な曲でも、有名な曲でも、先生がご存じないようなマイナーな曲でも同様です。先生はすぐに見抜いて下さいます。
優しくてとても勉強になる小宮先生のレッスンを受けるために、いつも遠方から伺っています。
尭天桂子